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2016年7月8日金曜日

アニメ化10周年 涼宮ハルヒの完奏~コンプリートサウンドトラック~ ハイレゾ のレビュー



 涼宮ハルヒの憂鬱アニメ放送から今年で10年となった、2016年7月7日、七夕の日。
実際自分がアニメ本編を見ることとなったのは放送された2006年のその翌年2007年なのだけど。

七夕になるとハルヒ関連でなにか動きがあるだろうと公式サイトを毎年のように見ていたのが懐かしい。
もはやそれも過去のことのようだけれど様々な出来事が積み重なりユーザーはハルヒ界隈を出たり入ったりうろうろしていた印象だ。
それでも、七夕が来ると条件反射的に何となくハルヒを思い出してしまうのだから罪深い作品かも知れない。


先日、けいおん!のハイレゾが解禁され懐かしさに浸っていた矢先のこと
今度は、七夕の昨日ハルヒ全楽曲がハイレゾ&BOXCD として解禁された。
第二期いや第三期ではないのかとまた肩を落としたファンは多いようであるけれど
ここ数年盛り上がってきたアニソンハイレゾのなかでも最も大きな出来事の一つである気がしている。

ハルヒという作品、巨大コンテンツがそれだけ多くのファンに愛されていたと思うし
今現在でも忘れられない作品の一つであることは間違い。

 アニメ界の内側外側でハルヒが成し遂げてしまったことがあまりにも多くここでは表現しきれないのだけど、
あの頃僕らは、アニメを見るだけでなく、ネットで感動を共有してさらにまた広めると言ったような
アニメへの関わり方が大きく変わったきっかけとなった作品だ。

しかしながらそれには大きな壁があった、
当時、光回線の普及率はまだそんなでもなかったと思うし
主な拠点となっていたYoutubeはとんでもなく画質も音も悪かった。

また00年代中盤ではあるけれど音楽のデジタル処理技術は完璧とは言えなかった。
加えてオーディオ業界ではまだCDの音が悪いというのが定説であったようだし
実際にそのCDを鳴らせるような機材の数はそうそうなかったようである。

 数々の楽曲が発表されたのだけどそのほとんどが音が悪い聞けた物ではないというのが当時の一般的な音質に対する評価だったと思う。


10年とう月日が経ち、ブロードバンド時代を超えPCの処理能力はほぼ限界に近くなり
ユーザーのオーディオ再生環境そして現場の制作環境など
いい音で聴く条件は揃いきったと言っても良いと思う。


1日だけ遅れてしまったけれど
涼宮ハルヒの完奏~コンプリートサウンドトラック~ ハイレゾverをレビューしてみようと思う。



音源:e-onkyo 24kbit/96kHz flac
再生環境:Mac mini Late2014 EL Capitan10.11.4
Audirvana plus 2.5.1.4
DAC ESOTERIC D-02X
Speaker VIVID AUDIO G3 Giya / amplifier LUXMAN&TRIGON


涼宮ハルヒの完奏~コンプリートサウンドトラック~ ハイレゾver

149曲 4時間48分というアニメ作品の楽曲としては非常にボリューミーな本作
ハイレゾ版では容量が6Gを超えている。
最近でもe-onkyoもDL速度がかなり安定しているとは言え
すべてDLするまで30分程度かかったようだ。
待たされている時間が今までになくもどかしくワクワクさせられた。

moraでもeONKYOでもアルバム購入特典はスマホ用の壁紙となっている。
ぶっちゃけハイレゾのアルバム特典はあまり必要性を感じない。
それでもサントラを抜いた歌だけでも4千円以上になってしまうためアルバムごと購入した。
初めてのサントラ単体?販売でもあるし記念としても一緒に買っておいて損はないような気がする。

しかしながら、サウンドトラックについては当時CDとして市販されておらず入手していないため
トラック138~149の歌ものだけのレビューとする。

flacをDLしたが再生ソフトがiTunesであるためすべて、XLDでALACに変換してある。


 全体の印象をざっくりまとめてしまえば音圧がおとなしくなって
楽器やボーカルのディテールが非常に良く出るように鳴り
全体の音像バランスが非常に良くなったと感じる。

☆楽曲ごとのレビュー

138.冒険でしょでしょ?

 第一印象はチューリップみたいにキュートな声にしびれる。色は黄色っぽいピンクだろうか。
ハイレゾでは表情が見えるようで、幼さも感じるほどに懐かしくほっぺがまだぷにぷにと柔らかく弾力に富んでいる。
みずみずしくも張りのある声でCDでは到底感じられなかったようなボーカルのディテールを感じる。
何よりの変化は、ノイズに埋もれていたようなボーカルがずっと前へ出て分離するようになったことだろう。
声を重ねている部分ではまだ消化不良を感じるが音数が少ない場面では十分な解像感が得られる。
音の位置関係も非常に明瞭に感じる。


139.ハレ晴レユカイ

 ハルヒの世界、コンテンツを象徴すると言っても良いハレ晴レではあるが
CDでは大変音圧が高くあまりにものっぺりと抑揚がなかったのだが、
全体にまとまりがよくなってボーカルに厚みを感じるほどにしっかりとハーモニーを奏でている。
 完全に埋もれて聞き取れなかった長門の茅原実里の声があまりにも地声なことに気づき10年のタイムラグを経て驚きを隠せない。
 定位も大きく改善している様子で、ごちうさのときめきポポロン♪ほどではないが、3人が架空のステージで踊っているような錯覚さえも微量に感じられた。


144.風読みリボン

 ホールの大きさが分かるような残響もしっかりと印象に残る。
冒険でしょでしょ同様に声は10年前の平野綾を再発見する。
 やや歌い切れていないような感じもまたアイドルっぽい初々しさを感じさせる。
 曲としてはボーカルの加工が単調で方向性がわかりやすくOPよりもずっと鳴らしやすいように感じる。


145.うぇるかむUNKNOWN 146.最強パレパレード 147.運命的事件の幸福

 曲調が非常によく似た3曲なのでまとめしまう。
打ち込み全開の曲であり、CDとの違いが判りづらいのだけど、
パレパレードの低域はかなり深いとところまでスカッと出ているし
どの楽曲でも打ち込みのシャキシャキ感は心地よい
実はハイハットの音はちゃんとドラムを叩いていたんだなといまさらになって気づいたりもした。
やはりここでも長門のキャラを放棄した素の茅原実里が感じられる。
 ハルヒといえば七夕とけれどあのOP映像同様に流れ星が飛んでいくような音が流れていくキラメキが楽しい。

148.Super Driver

 実質第2期のOPであるが元からそんなに悪い音ではなかったといまでも思う。
ただやはりハイレゾになりバンドっぽいアタック感のような勢いがずっと増していることに気づく。
ハルヒの暴徒とも言える校舎の廊下や部室の扉をバタンと勢いよく開け放つようないつまでも失速しない疾走感が印象的だ。
ボーカルでは劇的な変化は感じられないけれど、声のこもりがやや軽減されておりベールが一枚取れたようなはっきりとした声だ。
ギターもドラムも楽器の音が非常に生き生きしてメリハリを感じる。
 音圧が下がった影響かややおとなしさを感じるのだけど、元のCDを聴き直すとなぜか疾走感はずっとハイレゾ版の方が上でCDではゆっくりと時間が流れているようである。

149.止マレ!

OPとは対極的にハイレゾマスタリングの恩恵がもろに出ている。
一音一音の余韻がはっきり感じられて消えては現れる音に音楽を感じる。
ハレ晴レに近い変化なのだけどよく聞けば、止マレ!の方がステージ感が非常によく出ていることに気づく。

143.恋のミクル伝説

 後藤邑子の技術力に気づく解像感の著しい上昇を感じる。
安っぽく作ってあるミクル伝説であるけれど、わざとっぽさがより引き立つ。
ハイレゾでは逆にボーカルをすこし下げて楽器の音を前へ出したような印象だ。
あとから楽器を付け足したのかと思うほどにタンバリンの音がはっきりとしている。
こんなにもネタ全開で作ってある曲がなぜだか感動的に思えるのだから10年という時は怖い。

140.God knows... 141.Lost my music 142.First Good-Bye

こちらも元々のCDがそんなに悪くはない感じなのだけど
聴き比べれば、音質の著しい上昇は一目瞭然だ
躊躇することなくグイグイと音量を上げたくなる。
その都度、ボーカルが浮かび上がりバスドラムのペダルの様子がくっきりと見えるようで
スポットライトに浮かぶ埃っぽさ空気までもが淀んでくるようで…部屋の様子はライブハウスのそれのようである。
Godよりも感情を込めて歌っているかのLostでは10年の時間を感じさせる
平野綾の初々しくもチャーミングな歌声に聴き惚れる。
あのときのキュッキュッとした麗しい笑顔が浮かんでくるようだ。
 悲劇的やうぇるかむのような宇宙空間のような音場表現とは対極的に
ちょっとだけ外れるようなギターや荒々しいドラムもあくまで文化祭の体育館ないしはハコで歌っているかのようなリアリティある臨場感を優先させたマスタリングだと感じる。
Firstでは平野綾のノリが非常によく、ベースもぐいぐいと唸るようでドラムもギターも楽しそうに演奏しているのが覗える。
アニメではすごい表情をして腹の底から全身で歌い上げている様子が伺えたけれど、
まさに魂のこもった演奏に拍車がかかったようなハイレゾだと思う。


涼宮ハルヒの完奏~コンプリートサウンドトラック~
TVサントラ アニメ・サントラ 涼宮ハルヒ(平野綾) 長門有希(茅原実里) 朝比奈みくる(後藤邑子)
ランティス (2016-07-07)
売り上げランキング: 1,770

あとがき

サントラをゆっくりと聴きながらレビューを書き連ねてみてけれど
何年も前に見たはずのハルヒがつい最近の出来事のように思えてしまうのは
本編をあまりにも何度も見過ぎたからだけなのだろうか?


冒険でしょでしょにしてもハレ晴レにしても音が違いすぎて違う楽曲のようでなんだかそれはそれで寂しさを感じるかもしれない。
ハルヒ楽曲全体では音圧が高めで鳴らしにくいことこの上なかったのだけど、
今回のハイレゾでは大方ボリュームを一段二段上げるだけでそれっぽく鳴ってくれるように感じる。


後々、自分で読み返してもドン引きしてしまうほどに褒めちぎってしまったけれど
ハルヒというコンテンツにはそれほどまでの力があるように感じる。

なんにしたって、音楽は色あせないと感じさせられた10年目のハルヒだ。

 アニソンの進化と自分の深化を感じつつハルヒのハイレゾを聴いていた。

おわり。最後までお読み頂ありがとうございました。

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